視力回復 科学・テクノロジー

【視力回復の意外な方法】リーディング グラスの驚きの威力とは?

視力回復を助ける強力な武器【リーディング グラス : Reading Glass】。これを活用することで、原理的にはそれ以上の視力悪化を非常に効果的に防ぐことが出来ます。その意外な仕組みについて解説していきます。

リーディング グラスとは?

リーディング グラスとは凸レンズを持つメガネです。メガネと言えば近視を矯正する凹レンズ型が汎用されていますが、リーディング グラスはその逆です。

まず近視用メガネ(凹レンズ、度数がマイナス表記)では、光の屈折により"遠くにある物体"を"近くにある物体"であるかのように変換します。その為、視力が悪くて遠くの物体が見えなくとも、近視用メガネを装着することでクッキリと見えるようになります。

しかしそのメリットの為に、ある程度遠くを見ていても実効的には常に近くを見続けるのと同等の負担が目にかかってしまい視力は更に悪化していきます。特にもともと近くにある物を長時間見続けることは、実効的には目のわずか先のような極近距離を見続けるのと同じであり、視力悪化はますます進んでいきます。

一方でリーディング グラス(凸レンズ、度数がプラス表記)は、近視用メガネとは逆で"近くにある物体"を"遠くにある物体"であるかのように変換してくれます。例えば、長時間スマホやデスクワーク等でいくら近くを見続けても、リーディング グラスを掛けていれば遠くを見続けているのと同じ状態になります。これにより目に対する負荷が無くなり(あるいは軽減され)、視力の悪化を防ぐことが出来るのです。

視力に関わる重要な筋肉

人間の目には"毛様体筋"というピント調整筋があります。近くを見るときは、この筋肉を緊張させて水晶体を分厚くします。逆に遠くを見るときは、この筋肉をリラックスさせることで水晶体は引き延ばされ薄くなります。

しかし近くを見続けると、この筋肉が緊張しっぱなしの状態(筋肉にコリが生じた状態)になり、遠くの物にピントを合わせることが出来なくなってしまいます(いわゆる近視の状態)。

視力を回復させるためには(言い換えれば、毛様体筋のコリを解消するには)、日常生活において

①これ以上、毛様体筋が凝り固まることを何としてでも防ぎ、

②その上で、毛様体筋の柔軟性を取り戻す必要があります。

①を達成すれば現在以上に視力が悪化することは無くなり、②を達成すれば現在よりも視力が回復します。

本記事では、まず①を達成して今より視力を悪化させないことに焦点を絞って解説します。現代社会は職場でのデスクワークや受験、スマートフォンの普及など①の達成を阻む事柄であふれています。どれだけ②の視力回復を頑張っても①を疎かにしては効果が相殺されてしまい、視力回復は望めません。まずは①を優先すべきで、その上で②に取り組むべきです。

②を達成する手法については次回記事で詳しく解説します。

グラス活用のタイミング

視力をこれ以上悪化させないためには毛様体筋が更に凝り固まることを何としてでも防ぐこと。その為には、近くを長時間見るときに出来るだけリーディング グラスをかけることが重要です。しかしリーディング グラスをかけている間は、遠くの物が見えずらくなります。

前述のように、このメガネは"近くにある物体"を"遠くにある物体"として変換してくれますが、もともと"遠くにある物体"は"更に遠くにある物体"として変換される為、よほど目が良い人でなければ遠くが見えずらくなるのです。例えば会議中など、近くと遠くを交互に見る必要のある状況ではリーディンググラスは適しません。

しかし、そのような状況ではそもそも視力は悪化しづらいのでご心配は無用です。近くと遠くを交互に見ることで毛様体筋が伸縮運動を繰り返すので、この筋肉にコリが生じづらいからです。

リーディング グラスの使用に適したタイミングは、ずーっと近くを見続ける状況下です。スマホを見る時、自室や職場にてPC作業をする時などです。いくら惰性でスマホ・PC画面を見続けようが、リーディング グラスを掛けるだけで目への負担は見事に帳消しされます!

そんな私はスマホ大好き人間ですが、10年以上もの間、長時間近くだけを見る時に限定してリーディング グラスを掛けるだけで、視力は全然低下しなくなりました(会社の定期健診で視力検査があるので分かります)。

自分に合った度数の選択

自身の視力に応じて、リーディンググラスの最適な度数は異なります。近視用メガネにも様々な度数があるように、リーディンググラスの度数も色々です。また人によってグラス越しの見え方も異なるので、【視力がxxxなら度数yyyのグラスが最適!】みたいな決め方は出来ません。まずは安物のリーディンググラスで様々な度数を試してみることをお勧めします。

ちなみにグラスをかけた際に見たい距離がギリギリくっきり見える(それ以上離れると多少ばやけてしまう)くらいの度数選択がお勧めです。ギリギリであるほど毛様体筋への負担は『無』に近づいていきます。望ましいのはユースケースに応じて、例えばPC閲覧時(目~PC距離が30cm)には+1.0のグラスを、スマホ閲覧時(目~PC距離が15cm*PC閲覧時よりも近い)には度数強めの+2.0のグラスをかけるなどした方が目への負担は軽減されます。

リーディンググラスは、アマゾン等で度数選択含めて購入可能です。例えば下記商品は+1.0~+3.5の度数まで選べます。

リーディンググラスの度数はプラス(近視用メガネはマイナス)です。数値が小さいほど度数は弱くなります。よほど目が良い人でない限りは最大でも+2.0程度、近視気味なら+0.25~+1.0の度数選択が適切と思います。

リーディンググラス = 老眼鏡!?

リーディンググラスは老眼鏡とも呼ばれています。老衰による全身の筋力低下に伴い前述の毛様体筋も弱くなり、近くを見るときにこの筋肉を緊張させることが出来なくなると老眼(近くが見れない症状)になります。老眼鏡をかけると、毛様体筋を緊張させなくとも近くを見ることが出来るので一般的には老眼の方が使います。

しかし、この特性を逆手に取れば、近くを見続けていても老眼鏡(リーディンググラス)をかけるだけで毛様体筋は緊張しないので、視力悪化を防げるようになる訳です。

リーディングの限界

近視の方について、裸眼視力で数十cm先のPC画面さえ見えないほど視力が悪い方にリーディンググラスは向いていません。既に申し上げた通り、リーディンググラスは"近くにある物体"を"遠くにある物体"として変換してくれますが、元々の裸眼視力がPC画面見るのにおぼつかないレベルであれば、リーディンググラスをかけると更に見えなくなってしまいます。

そんな方にお勧めなのがピンホールマスクです。

もう一つの武器 : ピンホールマスクとは?

リーディンググラスとは全く別の原理で、毛様体筋への負荷を無くしてくれます。ピンホールマスク越しの見え方は、リーディンググラスとは異なり元々の裸眼視力とは相関しません。ピンホールマスクには文字通り小さな穴(ピンホール : pin-hole)が多数空いており、これを掛けるとマスク越しに光が細い束となって網膜に直接焦点が結ばれることで物が見えます(ここが重要ポイント)。

これにより毛様体筋の調節に頼らずに物を見ることが出来るので、近視の人(=毛様体筋が凝っている人)でも多少は遠くまで見ることが出来ます(目を細めたときに遠くの物が見え易くなるのと同じ原理です)。一方で近くの物を見る時には、毛様体筋を緊張させる必要が無いので目に負担をかけることはありません。

遠近双方に強い代物だと言えます。ただし、ピンホールマスクはさすがに人目に触れる場面で使う訳には行かないので(見た目的に。。。)、使用する場所は自宅に絞りましょう。いくつかのタイプがありますが、個人的には下のようなアイマスクのタイプがお勧めです。

原材料・成分 :ポリビニール(銀系無機抗菌剤入り)、軟質ウレタンフォーム、カネボウ抗菌防臭ポリエステル

これならば例えば就寝前にスマホを横になりながら見たいとき、メガネだと邪魔に感じる方にもぴったりです。アイマスク替わりに、そのまま寝てもOKです。

以上長くなりましたが、ここで終わりです。今回は視力の【悪化防止】をする手段の紹介でしたが、次回は視力を積極的に【回復】させるための手段を詳細に解説していきます。

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